顎関節症の症状
このように、顎(アゴ)の運動時に生じるカクカク、ギシギシ(関節雑音)、
痛くて噛めない(疼痛)、口が開きづらい(開口障害)など
この様な症状があれば、顎関節症です。
顎関節の治療
顎関節に痛みがあれば、痛みのコントロールをします。
次に原因の除去です。
病気の7割は生活習慣、心の習慣からきています。
①顎関節症に関していうならば、過度の咬合力が加わった時に
発症します。寝ているときの食いしばり、日中の食いしばり、
必要以上の咬む力です。
寝ている時は、コントロールをするのがむずかしいのですが
まず、嚙みしめていることに、気づくこと。それをしないように言い聞かすことから始めます。コントロールがむずかしい場合は、マウスピースを作成していきます。
②運動療法とリラクシング
顎関節の関節円板が前にズレているケースが多く見受けられます。適切な運動とリラクシングにより関節円板を復位させます。
③投薬
筋肉を緩める薬を投薬します。顎関節症の七割は1ヶ月の投薬で70%方が改善したとの報告があります。
④顎関節の音が鳴る「クリック音」はマウスピースをいれ、様子を見ながら高さを調整していきます。
筋肉の痛み、コリが認められる場合には筋弛緩薬も服用することがあります。
タイプ別のII型と診断された顎関節症に適応されます。
また、シップ剤、消炎鎮痛剤入りの塗り薬を使用することもあります。
運動療法には、関節円板整位運動療法と下顎頭可動化訓練があります。
関節円板整位運動療法とは、関節円板がずれてしまった方に円板をもとの位置に戻す運動療法です。タイプ別のIII型と診断された顎関節症に適応されます。
下顎頭可動化訓練とは、関節円板が前にずれたままで関節の骨の正常な運動を回復させる訓練です。主に、タイプ別のIV型と診断された顎関節症に適応されます。
1日5分から10分、数回行います。
1ヵ月は継続し、その後継続が必要か判断します。
スプリント療法は、歯列を覆う「スプリント」呼ばれる装置を口の中に装着します。
タイプ別のすべての型の顎関節症に適応されます。
スプリントにより顎関節や筋肉への負担を軽減します。
また、夜間の歯ぎしり、くいしばりの予防にもなります。基本的に、夜間使用し2~3ヶ月行います。
「スプリント」は、歯列のかたどりをした後、厚さ1~2mmの透明なプラスチックで作ります。
運動療法や薬物療法と併用し、治療していく場合が多く、症状にあわせて診察時に調整を行います。
セルフケアも大切です。
急性症状(痛みが強い、痛くて口が開かない、噛めない)の時は、とにかく安静です。
足首を捻挫したときと同じです。
硬いものやガムは避けてください。やわらかい食べ物にしましょう。
アゴの安静を保ち、口は大きく開けない。冷湿布を貼ります。
特に、長時間のパソコン操作、ストレスの多い仕事の場合、無意識にくいしばりが生じていることがあります。
慢性的に負荷がかかると、さらに症状は悪化します。
ポイントは、上の歯と下の歯を合わせないこと。離しておくこと。
歯と歯が合わないように意識してください。
筋肉のこり、慢性的な痛みの場合は、血行をよくするために、温湿布やマッサージを行います。
また、姿勢や睡眠体位も重要です。
椅子に座る時の姿勢、頭を持ち上げて、背筋が伸ばす。
就寝時には、アゴや首に負担がかからないように仰向けまたは横向きで、枕は高いものを避けること。
寝ている時もうつぶせにならないように意識することです。
最後に、慢性化してしまった場合や症状の状態によっては、時に外科的な治療法を行うこともあります。
関節内に麻酔の注射を行い強制的に口を開けさせたり、関節鏡を使って癒着をはがしたり、手術で骨整形することもあります。
ですが、顎関節症の多くは、人生の中では一時的であり、再発はしても自然に治まる病気と考えられています。病状が進行してしまうのは、ごくわずかです。
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